夏やすみ 風あざみ

そろそろ本当に誰も読まなくなっています

20230802
・「X」からTwittertweetという文字が淘汰された。tweetはpostに、Twitter Blueは単純にBlueに。なんだかSNSとしてのアイデンティティが失われた気がするが、そこまでする必要があっただろうか。
 もしかしてイーロンマスクが癇癪を起こしたのではなく、世界がバグってTwittertweetの文字が使えなくなったのではないのか。

 人々はかつてのTwit…のことなど忘れ、辞書からもt…etの文字が消えた。そして たちは    ことをやめた。今、私たちは静かな、しかし風情のない住宅街がただ広がる世界「X」に足を踏み入れたのだ。

20230804
・図書館に本を返すためだけに往復3時間かけて大学へ行った。この夏に。昨日本を持っていくのを忘れたのが悪いのだけれど貴重な体力が削られるのが良くない。
・自分がイーロンならF○ck Summerとかに改名しちゃうかもしれない。イーロンでよかったね。


オープンすぎる

20230811
・1週間ぶりの日記になった。暑さにも飽きてきたし、課題やら研究やらで忙しかったのでこの1週間の記憶がない。
・明日親戚の集まりに出るのだが、あんまり乗り気がしない。空虚な人生を歩みすぎていて、それを誰かに見られるのが嫌なのかもしれない。
・暑いから水分をよく摂るのだけれど、麦茶を沸かすのをサボってペットボトルのジュースに頼ることが多い。やかんを火にかけると部屋が暑くなるし、なかなか冷えた状態で飲めないというのも鶴瓶を蔑ろにしている要因ではある。自分でもびっくりするくらいジュースの消費ペースが早いので、夏が終わる頃には糖尿病になっていないか心配である。

20230812
・車窓から街を眺めていると、街の中心部に近づくにつれて建物が高くなっていくことに気がついた。当然といえば当然なのだが、人の面白さを感じた。
・中心部から離れたところにタワーマンションが見えた。周りの建物の高さに埋もれる中心部のタワーマンションと比べて明らかに目立っている。
 あのタワーマンションが存在する理由は何なのだろう?周りの建物の高さと立地からすると、少なくともあそこまで空間を積み上げる必要はない訳で、眺望以外であのマンションの「ウリ」は何なのだろうか。
 もしかするとあの不必要に高い塔はあの街の支配の象徴なのかもしれない。最上階には魔王が住んでいて、こうやって車窓から眺めている今も勇者が階段でワンフロアずつ攻略しているのだ。

20230814
・バスボールを見ていると、「入浴料」という表記があった。てっきり誤字なのかと思っていたら、他のバスボールにもその表記がある。調べてみると「入浴剤」の場合は医薬部外品で、「入浴料」の場合は化粧品扱いなのだそうだ。おそらく法律まわりの関係でそんな表記をしているのだろうが、「料」という漢字を選んだ理由が知りたい。漢字的には染料の料と同じような意味で「料」を使っているのだろうが、「入浴料」という言葉は当然銭湯や温泉に入るための料金という意味がある既存の言葉だ。
 じゃあ別の漢字を当てろと言われると困るけれど。「入浴粉」「入浴泥」「粉体入浴液」……

20230816
・自分以外の人に会うと、みんなまともすぎておかしくなりそうだ。まともじゃないのは俺だけか!
 モラトリアムの終わり特有なのかもしれないが、周りの人がちゃんと就職して働いていたり、就職が決まっていたりすると、まだそうではない自分はああはなれないような気がしてくる。想像の及ばない領域なのもあるが、他人が当たり前に越えているハードルが自分には余りにも高く見える。ハードルのたびに減速して、どんどん遅れていく感覚がする。
 全然関係ないが、学校でハードル走をやっていた時期にちょうどハードルに足をぶつけて骨折した親戚の話を聞いてずっとビビりながら走っていた。今もハードルは怖い。

20230822
・映画100日間生きたワニ徹底レビュー

今100ワニを見た。そうやって生きている。
・全体的に会話が弾んでいないようなシーンが多かった。全体的にそうなのでそういう雰囲気といえばそうなのかもしれない。
・後半を見るとこれがある程度意図的なものな気がした。でも弾んでなさすぎる。
・設定が固まり切ってない感じがどうしても気になった。服を着ていたり着ていなかったりする100ワニくん、フリーターっぽいのにバイトやめて次を探す気配もなかったり、両親から心配される様子もない100ワニくん。
・でもこの設定の緩さは100ワニくんにほぼ集約されていて、100ワニくんのいない後半はほとんど気にならなかった。(他のキャラの掘り下げが後半にあるせいでもあるが)
・人間のポジションを擬人化された動物が担っているが作中の映画に普通の馬が出てきてビビった。
・結末を先に示唆することで雰囲気を出している前半(原作部分)に対して後半(映画オリジナル)はストレートな感動、悪く言えば「わかりやすいエモ」を最後の最後まで徹底している。この部分がちょっと胃もたれすると言えばするが、これはこれで良いのだと思う。そもそも個人的にベタベタなのは嫌いではないので。
・いろいろあって酷評されがちな本作だが、全体的に悪くなかった。アマプラのレビューは星2.5だったが、個人的には3.5くらいあっても良いんじゃないかと思っている。1時間で見れるのでみんな見よう!ちゃんと面白いよ!

20230824
・ラーメン屋で替え玉を頼んだ。さすがに多かった。

20230825
・あるアーティストのライブを配信で見た。「良さ」の塊を浴びせられ続けた。自分で何かした訳ではないけれど、身体の中にこういう「良さ」を蓄積していくことで人間として成長できるのかもしれない。

20230826
・毎日書いてないのに日記を自称してるの詐欺だなと今更思った。ただ毎日書けるかというと絶対にノーなので変えるつもりはない。家でYoutube見て終わる日とか当たり前にあるので。
・そもそも日常の全てを出力する必要はないし、毎日日記を書いている人でもそれをしている人はいないんじゃないだろうか。出力する出来事のボーダーを上げ、書く労力を減らしてなんとかこの「日記」は続いています。今月はなんか書くモチベが高いので(というか暇なので)なんでも書いているけれど。

20230827
・テレビで安全地帯の40周年コンサートをやっていたので見た。去年行こうと思ってたのにチケット発売開始のアナウンスを見逃して行けなかったやつ。メンバー全員60を越えていて、昨年ドラマーの方が亡くなったのでいつまで続けてくれるのかなぁと思いながらしみじみと見ていた。(数年に一回しかライブをしないので次があるかどうかも分からない。)安全地帯にかぎらず、今自分が好きなコンテンツたちもいつかはひっそりと、または花火のように派手に終わるのだと思うと寂しくなった。自分の好きなものは永遠に続かないのに自分の人生は永遠に続くの、人生の悪いところだ。

20230829
・大雑把な人間すぎて千切りができなかった。もうダメかもしれない。(でもおいしかった)
・この街は自転車で回るのが楽しいと今更気がついた。ここに来たときは散歩しても何か足りない、つまらない街だと思っていたが、それは自分の楽しみ方が間違っていたに過ぎなかったのだ。

20230830
・勘で書いたSF

探査船「####-##-#」からの連絡(抜粋)

 船内時間で出発より****日、高密度領域#-##への侵入を確認。衝突の回避および周辺の詳細な探査のため、速度を落としての航行を開始。

〜〜〜

 前回報告より*日、特異な環境が認められる天体を確認。####命名規則より##-#/**星と名付ける。軌道解析の終了後、周回軌道に突入し詳細な分析を行う予定。

〜〜〜

 船内時間で出発より****日、第一環境解析が完了。
自転/公転周期 **/**** h
気温***~** ℃、
構成元素ケイ素マグネシウム鉄……
大気成分……
……

 調査の結果、レベル*の生命体の存在を確認。地上に降下しての調査では接触が避けられないため、宇宙調査管理法第**条に基づき地上調査の判断を総裁に要請する。
 データの送信後、文明との接触を避けるため周回軌道を離れ、#-##/**の周回軌道にて待避を行う。

〜〜〜

「……よく解読出来ましたね、所長。」
 ある夕暮れの屋上で、レポートに目を通した若手研究員は驚きの声を上げた。
「最近のAIは凄いからね。ある程度のデータがあれば未知の言語だって翻訳しちまうのさ。」
 所長と呼ばれた男は欠伸をしながらつまらなさそうに答えた。
「所長、どうしてそんなにテンション低いんですか。大発見ですよ大発見!地球の外にも知的生命体が存在する証拠じゃないですか!」
「これは世間には公表しないことになったからさ。俺のボーナス増額もなくなったよ。」
 ほんの少し生まれた沈黙を嫌うように、男はポケットからタバコを取り出し火をつけた。
「どうしてですか?学者達が今まで追い求めて来た問題が解けたんですよ!」
 煙が空に向かう。
「宇宙人がいるという事実よりもそれを知った場合の人類の混乱の方が大きい、というのが俺を含めた上の人間で一致した意見だ。今見たのも忘れてくれ。」
 そういって彼は空いている左手で若手研究員からバインダーをひょいと奪い取った。
「いや……これは人類全体で取り組まなきゃいけない問題でしょう!また宇宙人が来たら地球の技術が数段進むかもしれないし、逆に滅ぼされることだってあり得ますよね?ここで握り潰したら人類史上最大のチャンス、ピンチかもしれないですけど……、それを逃すことになりますよ!」
 食い下がる若手研究員を横目に、彼は柵にもたれかかり空を見上げた。
「未知の探査船は木星付近に1ヶ月ほど滞在したあと、外側に飛び去ってとっくに人類の観測範囲から外れてる。この意味が分かるかい?彼らはたった1ヶ月待ってどこかから『これ以上の調査は不要』という指示を受け取って地球から離れたんだ。交流にも侵略にももう来ないだろうから安心しな。
 それと、判断に要した時間と宇宙の広さを考えれば、少なくとも彼らは光速を越える通信技術を持っているし、通信の内容を読むと宇宙探査がかなり体系化されているのがわかる。結局、そこまで高度に発展した文明にとって、この星は価値も珍しさもないよくある星に過ぎなかったんだろうね。」
 2人はしばらく空を見上げていた。


・部屋に黒いアレが出た。最初は壁を登って勢いよくトコトコしていたのだが、壁側真ん中くらいの天井まで来て固まってしまった。いつもは冷蔵庫の裏に住んでいるはずなのだが、勢いのまま飛び出したら人間と鉢合わせてしまって向こうも「ヤベッ……」ってなったのかもしれない。
 以前にも奴とは出会っているのだが、それは大体深夜のことだった。人間の寝る時間に彼らは動いているのだ。そう考えると結構向こうも配慮してくれてるのでは、と思った。少しだけ仲良くなれたような気がした。

20230831
・あとがき
夏休みなので比較的自由で精神的には楽ですが、将来のことを考えてはなんだかな〜、となる日々が続いています。
何故か書くモチベだけが高くてなんでもありの大ボリュームになってしまいました。ここまで読んでくれてありがとうございます。モチベがあるからといってクオリティが上がる訳ではない(むしろ下がる)のは困ったところ。