狂う年/惨月

20240202
・一日の間に歯が抜ける夢と熊に遭遇する夢と鷹に襲われる夢を見た。

20240203
・「暦の上では春ですが〜」←無限に擦られ続けている二十四節気いじりジョーク

20240212
・ノンカフェインのカフェオレを買ったので好きな時に飲めるのだが、まだ疑っているため朝にしか飲んでいない。

20240219
・服装を毎日間違え続けている。そろそろ冬が終わるという事実を直視出来ていないから。それと基準が前回家を出たときどうだったか、なので当然精度が低くなる。

20240220
・飲み会をした。酔う前に胃が液体を拒むことがわかった。楽しくなかった訳ではないけれど、払ったお金を考えたらなんか損したな……と思った。
 人付き合いが苦手なのはその通りなのだけれど、それ以前に人と関わるのが好きじゃないのかも、と帰りの電車の中で考えた。正確に言うと、他人に興味がぜんぜん湧かないのだ。
 普段飲まないし、さっさと家に帰るから気がつかなかったのだけれど、22時過ぎは割とみんな飲んでいる。週末でもないのに。「酔い」って日常的な行為らしい。

20240222
・モネ展に行ってきた

美術館に行くの自体かなり久しぶりで、駅で広告を見て思い立って行ってみた。
まず2階から4階へ上がるエスカレーターが遅い。美術を鑑賞する態度に強制的に入らせるデザインに感動した。
全体の感想としては、「絵うま〜」だった。
特に木の質感がかなり好きで、近くで見ると正確ではない筆跡の集まりなんだけれど、離れてみるとそれが枝と葉がふわりと広がる木々を見事に捉えている。水面に反射する情景もよかった。
モネの絵は基本的に自然がモチーフでヨーロッパの風景ながらどこか日本で見たような気のする景色も多い。それゆえ日本人に人気なのかもしれない。平日夕方だったけれど人が多かった。
普通にカップルとかめちゃくちゃいたし、思ったより美術ってカジュアルなのかもしれない。
もっと変なオタクが一杯いると思ってたのに。

20240225
・あらゆる物事の最初の「面倒だな〜」という部分を越える力が失われている。そこでサポートしてくれる他人の存在が大切なんだろうけど、コミュ障なので他人に頼る初手の「面倒だな〜」が越えられず詰んでいる。

20240228〜20240301
・大分旅行に行ってきた。以下そのときのメモ

無事にさんふらわあに乗船。乗船手続き、名前を言うだけで通った。乗船口の横に指名手配のポスターがあったが、これなら逃げるのなど容易だなと思わせてくれた。
手続きの際、ツーリストの場所を選べたのでYoutube仕入れた知識から窓側を選択した。窓際にだけコンセントがあるからだ。いや〜Youtubeは役に立つ。しかし普通にUSBのポートがどこにでもあったので窓側である必要はなかった。やっぱりYoutubeは駄目だな!

デッキに出て夜景を眺めるのが最高。思ったより陸から遠くてどれが何なのかわからないが、綺麗なものは綺麗。ふと上を見上げると星空が見える。随分と久しぶりにここまで綺麗な星空を見た気がする。
乗船から1時間ほどして、明石海峡大橋が近づいてくる。その前にふと淡路島の方を見ると、淡路島と大阪の間に真っ暗な「無」がぽっかりと存在していることに気がつく。地図上ではそうなのだけれど、それが可視化されたのでテンションがあがった。当然船の方が動いているのに、橋がスライドしてくるような感覚に襲われる。

ロビーで窓を見ながら本を読む。となりの高校生がずっと受験の話をしていた。彼らにとっては帰りの船らしい。
船のスケジュールは我々の日常より早く運行されている。10時に消灯と言われても全く寝付けない。ずっと目を閉じてはいるが、夢の世界に誘われることはない。結局いつもと同じ時間までの記憶が残っている。

2日目は雨だった。朝早くから温泉に入ったり、地獄巡りをしていたら疲れ果ててしまって、お昼過ぎには何もしたくなくなってしまった。あと3時間くらい残っている。マックにでも入って時間を潰すのもいいが、旅行のリザルトが悪くなりそうなので別の何かを探していたら、美術館に行きついた。コレクション展ならなんと200円。これが結構よかった。何より空いててゆっくり見れたのが良かった。想像していた通りの美術鑑賞。モネ展がおかしいだけなのか。重い荷物を持っていたのもあるが、やっぱり絵を見るのは疲れる。今回も後半は流して観てしまった気がする。美術館巡り、趣味にしたい。

帰りの船は揺れがあって、疲れもあったのでずっと転がりっぱなしだった。
しかし船に乗れば社会から隔絶されるかと思ったが全くそんなことはなかった。普通に電波が飛んでいる。関わらないとはいえ周りに人がいるし、普段とあんまり変わらないと感じてしまった。真にひとりにはなれない。


だいぶ強さを舐められている鬼

20240303
・ちょっと前にポケモン竜王戦を見てから、ゲームの面白さについてずっと考えている。

 ポケモン対戦では、同時に行動を決定する仕様上しばしば「択」が発生する。相手の行動Aに対して有利なこちらの行動aがあり、その行動aに対して有利な相手の行動Bがあり、その行動に対して有利なこちらの行動bがあり、行動bに対してはAが有利、といった状況だ。つまり相手の行動次第でこちらの選択が正解にも不正解にもなり得る。(相手も同様)
 ポケモン竜王戦を解説した動画をみると、この択を読んで通せる、つまり自分の有利な結果にするのが凄いと言っていた。そこで私はでもそれって結果論じゃないの?と思ってしまったのだ。

 ポケモンに限らず、同時に行動を決定するゲームでは突き詰めると「運ゲー」になってしまう。いわゆる心理戦に分類されるゲームもそうなるだろう。そういったゲームで真の強者を決めることに意味はあるのか、その時運が良かった人を王者と呼んでいるのに過ぎないのではないか、そしてそれは面白いのか?

 一般的に「運ゲー」はつまらないとされる。では将棋のような運が絡まないゲームこそが真に面白いゲームなのだろうか?
 しかし、将棋も突き詰めていくと先手後手どちらかが必勝になるはずだ。実際AIの研究によると角換わりに持ち込めばほぼ先手必勝らしい。そうなると振り駒の結果が全てを決める究極の「運ゲー」になってしまう。

 結局、あらゆるゲームは突き詰めると「運ゲー」に行き着いてしまう。そこでそのゲームはつまらなくなってしまい、極みに達した者は遊ばなくなってしまう。
 つまり将棋星人は存在しない。将棋星人と呼ばれるほど将棋を極めたら将棋はつまらないゲームになり、将棋を遊ばなくなる。それはもはや将棋星人ではない。だから将棋星人が地球に攻めてくることはない。これを「将棋星人のパラドックス」と呼ぼう。

 結局、実力部分にまだ余白がある(と思っている)限りは面白いゲームになるのだろう。そして極める者達はゲームの破滅に向かって走っていく。そのゲームを面白いと強く思っているからこそ、ゲームをつまらなくする方向へ。

20240308
・始発に乗ったらみんな眠そうにしていた。

20240318
・明日面接で1分間の自己PRをしなければならないのだが、一文字も思いついていない。1分間自己否定ならできるのに。
 短所を言い換えて長所にするといいってどこかで聞いたことがあるのでやってみよう。

運動神経が悪い→私が運動をしている姿は人を笑顔にする
コミュ力が終わっている→寡黙
体力がない→毎日を効率よく生きている

膝の上に猫が乗ってきます、とかにしとこう。これで大抵の人より幸せだから。

20240325
・携帯会社の特典でLINEミュージックを使い始めたけど使いにくすぎる。どうして人が知恵を出し合ってこうなるのか。船頭多くして船山に登ったのか。誰かがspotifyを使っていればおかしなところに気がついたはずなのに。

20240331
・いいかい、トンカツをな、トンカツのような脂っこいものを食べるとすぐに胃腸がぼろぼろになる。それが歳をとるってとこなんだ。
・読んだ本のリストをつけていて、そこでの区切りが4月なので見返していたら、全然内容が思い出せない本がいくつかあった。忘れるのが早すぎて自分でも怖くなってくる。


20240401
・あとがき
世の中の人間、みんな就活を乗り越えてるの信じられない。今日から私と関係のある人たちが働き始めているのも信じられない。

この2ヶ月で自分の精神面について重大な理解が得られた気がします。それがプラスに働いている訳ではないのですが。