反ワクチンを叫ぼう

皆さん、夏は好きですか?
私は大嫌いです。
早く終わってくれ。
でも夏休みは続いてくれ。

話は変わりますが、最近流行りのアレ、ワクチンは打ちましたか?
私は打っていません。
職域接種があったのですが、職場で打てないとかいうふざけたものだったので打ちませんでした。今でもアレには私は怒っています。

ワクチンについての情報が世にデマわるうち、こんな考えが私の頭を埋めていきました。

「ワクチン打たないほうがよくね?」

ここまで読んで私のことを憐れみの目で見ているそこのあなた、やめて下さい。5Gが繋がったり、打って3年後に死ぬなら今すぐにでも打っています。

信頼できそうな情報をもとに上の結論に辿り着きました。
そうすると今度は逆に、打った人や打つことを推奨している人たちの論理はどのようなものなのか気になり始めました。

打った人に聞いてみると「なんか打たないといけない空気じゃん?」的な回答でした。あと親とかから打っとけと言われたパターンもよく聞きました。
これらは「打つ」理由としては十分成立しますが、「打たせる」理由としては少し弱いです。

お偉いさんたちはどのような強固なロジックによって打たない人々を説得しようとしているのか、ググってみるとこんな記事が出てきました。

若者のワクチン接種、メリットとデメリットの考え方|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省

ぜひクリックして一度読んでください。
納得できましたか?
私は納得できませんでした。ロジカルというより、「脅し」に近いような……

正直ちょっと酷い部分もあるし、厚労省がこんなものを出していることに対する「怒り」がこみ上げてきて、今この記事を書いています。

上の記事はワクチンによるメリットの大きさを紹介し、知られている副反応、つまりデメリットについて心配するほどではないとして、メリットがデメリットを上回る、という主張をしています。

しかし、このメリットとデメリットの評価方法を書き手にとって都合の良いものにしていませんか、これ。
例えばコロナに感染したら軽症でもつらいですよ、と言いつつ副反応については治るから問題ないよね、みたいな主張をしています。コロナだって治るならいいだろ。

あとは数字をそれっぽく出してコロナの恐怖を煽っているのが気にいらないです。
例えば10代の累計感染者が5万人を超えた、と書いていますが各世代大体100万人いるので10代だと1000万人いることになり、率にすると0.5%にとどまります。10歳未満の重症化例や30代の死亡例が "ある" とだけ書いてその確率に言及していないのもずるい。

メリットとデメリットを比較するならば、それらを対等に比較するため確率の話は避けられないはずであるのに、この記事はメリット部分については確率の話をほとんどしていません。

ここまでは決して内容自体が誤りではないのでまあ許せる(許せない)のですが、特に酷いのは次の部分。

ワクチン接種の選択は、ワクチンを受けるか、いずれ新型コロナウイルスに感染してしまうかの選択になるということです。

なにが酷いかなど書くまでもないと思いますが、コロナの流行り初めから約一年半、累計感染者数は約107万人(8/11現在)、日本の人口約1億2000万人、率にして約0.9%です。これが全員に広がるまでの時間は少なくとも数年〜十数年を要するし、一般にワクチンが広がって感染ペースが落ちることを考えればその数倍の時間を要してもおかしくありません。
要するに人間の寿命は有限であり、今の感染率を考えるとその寿命の間に感染する確率は低いと考えられるのでこの部分の主張は誤りである、ということです。(そもそも年単位で時間が変化すれば治療薬の開発などでコロナ感染によるリスクも変化するので将来における感染リスクと現在の感染リスクを同視するのはおかしい。)

厚労省のくせにこんないいかげんなものを載せるな。

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こぼれいくら軍艦のイラスト(いらすとや)

(余談ですが、この記事も「最悪のケースを回避するためにワクチンを打とう!」という主張にするだけでちゃんと成立するようになります。)

この記事がコロナ感染のリスクを高く見ているのはおそらくこの酷い主張をもとにしているので、その前提が崩れた今、本当にメリット>デメリットなのでしょうか?

というわけで長々とここまで書いてきましたが、ワクチンを打つ/打たないの期待値を計算して反ワクチンが如何に合理的か示しましょう。

・打たない場合
コロナの感染確率を1%、感染すれば熱が14日必ず出るとして、0.01×14=0.14
・打つ場合
感染確率は0%、50%で熱が1日出るとして、0.5×1=0.5

大分打つ方が有利になるよう譲歩してみましたがそれでも打たない方がよいのでは、となりました。

ここまで長々と書きましたが実はこの10行くらいで内容としては十分なのでした。

結局、私が言いたいことは、

世の中、50%で熱がでることのリスク軽視しすぎ!!!
熱が出るのってツラいんだぞ!!!

ということです。

最後に、このブログはワクチンを打った人を非難するものでも、ワクチンを打たないことを推奨するものではありません(リスクをどう評価するかは人によるので)。ここまで屁理屈を並べて来ましたが私が打たない理由も本当は面倒くさいからです。外暑いし。

(10/7追記)
ついにワクチンを打ちました。以下感想。
1回目
副反応は腕の痛みのみ。
でもこれが辛い。結構痛い。
ワクチンのありがたさと丁度打ち消しあうくらいの辛さ。
やっぱり予約や会場までがめちゃくちゃ面倒くさかった。

2回目
会場までが暑かった。もう10月なんだからもう少し涼しくてもいいんじゃない?
注射時の痛みが全く無くて「ホントに打った?」と思っていたけれどしばらくしたら腕の痛みが出てきたのでどうやらちゃんと打っているらしい。
6時間くらい経ってから頭痛が出てきた。熱はなし。大人しく薬を飲んだら治まった。ちょっと前に頭痛の時期があったのでワクチンとは関係ないかもしれないけれど、痛み方が違った(ずっとじんわり頭部全体が痛い感じ。血管が広がっている感覚。以前の頭痛の様子はこのブログ初めての記事「頭痛の話」に載ってるのでそちらをご覧ください。)のでワクチンのせいかもしれない。
翌日、朝から37℃台の微熱と倦怠感。薬を飲んだら治まるけど一日中症状が出てた。
腕の痛みは1回目よりかなり楽だった。2回目だからなのか注射の巧拙が関係しているのか。
次の日はもう平常通りになりました。でも夜めっちゃ蚊に刺された。夏はあんまり居なかったのに。

ワクチンを打ったからといって力が漲るわけではないのでそのありがたさは実感しにくい反面、摂取に伴う副反応や面倒さはめちゃくちゃ実感するのでやっぱり損だなぁと思った。